息を吸ったり吐いたりして、肺や呼吸の機能を調べる検査機器です。
<検査方法>
☆肺活量(VC)vital capacity:最大限に息を吸ったりはいたり出来る量を測定し、肺の大きさについて調べる検査です。
☆努力肺活量(FVC)forced vital capacity:いっぱいまで吸った息を一気に、どれだけ強く最後まではききることができるかを測定します。
<検査の実際>
1)鼻にクリップをつけ、マウスピースをくわえて、普通に楽な呼吸をします。
2)スタッフの合図で、大きく胸いっぱいに吸います。
3)いっぱいに吸ったところでスタッフが合図しますので、かけ声に従って思い切り息を吐き出します。
4)スタッフの合図で検査を終えます。
(5分程度で終わります)
<検査からわかること>
☆%肺活量
年齢・性別・身長から、肺活量の予測値を算出し、実測値と比較した値です。
予測値の80%以上が正常であり、低下している場合は「拘束性障害」といい、肺が硬くなる病気(肺線維症・間質性肺炎)や、肺がうまく広がらない病気(神経疾患・古い胸膜炎など)を疑います。
☆1秒率(FEV1%)
最大に息を吸い込んでから一気に吐き出すとき、最初の1秒間に何%の息を吐き出せるかを調べます。
正常値は70%以上であり、低下している場合は「閉塞性障害」といい、気管支喘息や肺気腫などの病気を疑います。