高血圧の治療は、妙蓮寺内科へ
〜 循環器を専門とする院長が、血圧と一緒に「心臓と動脈硬化」までしっかり診ます 〜
心電図・心エコー・頸動脈エコー・血管年齢・動脈硬化の検査(ABI・CAVI)を院内で行えます。
保険適用の高血圧治療補助アプリ(CureApp HT)にも対応しています。
健診で「血圧が高い」と言われた方や、家庭で測ると血圧が高い方へ。
健診結果をお持ちのうえ、まずはお気軽にご相談ください。
目次
治療を中断していた方へ
「血圧の薬を、いつの間にか飲まなくなっていた」——外来でよく聞くお話です。高血圧には自覚症状がほとんどないため、薬をやめても体調は変わらず、通院の優先順位が下がるのは自然なことです。
大切なのは、いまの血圧と心臓・血管の状態と、これからの治療です。血圧と、心臓や血管への影響(心電図・心エコーなど)を確認し、治療を再開するかどうかも含めて一緒に考えます。他院からの転院も、同じようにご相談いただけます(紹介状は必須ではありません)。
1.当院の高血圧診療
まず、血圧が上がる原因を確認します
高血圧は、生活習慣だけが原因ではありません。遺伝・体質も大きく関わります。
また、約10%の方は、腎臓やホルモンの病気・睡眠時無呼吸症候群などが原因の「二次性高血圧」で、治療法が異なります。当院では、診察や健診結果、採血・尿検査などの基本的な検査で二次性高血圧の疑いがないかを確認し、うたがわしい場合には、段階的にくわしい検査を進めます。
リスクが高くない方は、まずは生活習慣から。薬は必要な分だけ
「できれば薬は飲みたくない」という方も、そのままお伝えください。
当院では、原因の確認と並行して、できる限り生活習慣の見直しから始め、それでも下がらないときに、必要な分だけ内服薬を考えるよう心がけています。(一部重症の方を除く)
薬を減らせる方もいますので、一緒に確認していきましょう。
治療は、非薬物治療と薬物治療に大別されます。
治療の内容(非薬物治療・薬物治療)/詳しく見る
非薬物治療
生活習慣の改善
食事療法・運動療法・アルコール制限・肥満改善
治療補助アプリ(CureApp HT)による生活習慣改善のサポート(保険適用)
二次性高血圧に対する治療
持続陽圧呼吸(睡眠時無呼吸症候群に対して)
腎動脈形成術・副腎腫瘍摘出術(腎血管性高血圧・内分泌性高血圧)
薬物治療(『高血圧管理・治療ガイドライン2025』対応)
主要な降圧薬(G1)は、次の5種類です。
・長時間作用型カルシウム拮抗薬
・ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)
・ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)
・少量のサイアザイド系利尿薬
・β遮断薬(α・β遮断薬を含む)
このうちカルシウム拮抗薬とARB・ACE阻害薬が中心で、サイアザイド系利尿薬・β遮断薬は、向いている病態(積極的適応)のある方に選びます。
1剤から始めて、目標に届かないときは2剤・3剤と段階的に併用します(3剤目は原則としてサイアザイド系利尿薬)。病態に応じて、ARNI・MR拮抗薬(G2)も用います。
それでも血圧が下がりにくいとき(治療抵抗性高血圧)は、α遮断薬・中枢性交感神経抑制薬など(G3)を検討するとともに、二次性高血圧が隠れていないかをあらためて確認します。
スマホアプリで生活習慣改善をサポート(高血圧治療補助アプリ・保険適用)
当院では、医師が処方する高血圧治療補助アプリ「CureApp HT」を導入しています。
減塩・運動・睡眠などの生活習慣改善を、スマートフォンのアプリが約6か月間サポートします。家庭血圧の記録とあわせて、診察のない日も治療が続く仕組みです。
臨床試験で降圧効果が確認され、国の承認・保険適用を受けた治療用アプリです。「薬を始める前に、まず生活習慣をがんばりたい」という方の選択肢になります。対象となるか(本態性高血圧の方が対象です)は、診察でご相談ください。
アプリの内容や対象となる方のくわしい説明は、ブログ記事「薬に頼らず血圧を下げたい」と思ったら|生活習慣の見直しと保険適用の治療補助アプリでご紹介しています。
心臓と血管への影響を、院内で確認できます
自覚症状のないまま心臓に負担をかけたり、動脈硬化を進行させて、心臓や血管の病気につながることもあります。
高血圧治療の目的は、高血圧が続くことによっておこる脳心血管病を抑制し、健康な日常生活を送れるようにすることです。
妙蓮寺内科は循環器を専門とする院長が、血圧を下げるだけでなく、高血圧が心臓と血管にどれだけ影響しているかを院内で調べます。
心臓・血管への影響を防ぐために:当院でできる検査
- 心電図・心エコー(心臓への負担を確認)
- 頸動脈エコー(首の血管で動脈硬化をチェック)
- 血管年齢・動脈硬化の検査(ABI・CAVI)
高血圧で気をつけたい心臓・血管の状態を、早い段階から院内で確認できます。
通い続けられる、近所のかかりつけとして
妙蓮寺駅から徒歩3分、港北区(菊名・仲手原・篠原東・藤塚・大倉山 など)、神奈川区(松見町・馬場・寺尾 など)の「通い続けられるかかりつけ」として、一生のおつきあいを前提に治療を組み立てます。
2.高血圧の診断基準と治療目標値
高血圧の診断基準
高血圧症とは、診察室において、収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(下の血圧)が90mmHg以上と定義されます。
ご家庭で測定した血圧の場合、収縮期血圧が135mmHg以上または拡張期血圧が85mmHg以上が高血圧症となります。
高血圧を放置すると、脳卒中や心臓病のリスクが高くなります。
治療の目標値
年齢・基礎疾患・リスク因子により、表のような血圧を目標とします。
| 診察室で測る血圧 | 130/80 mmHg 未満 |
|---|---|
| ご家庭で測る血圧 | 125/75 mmHg 未満 |
※診察室血圧130〜139/80〜89mmHg(高値血圧)で、脳心血管病のリスクが低〜中等度の方は、まず生活習慣の改善から始めます。
※めまい・ふらつき・立ちくらみなどが出ないよう、お体の様子を確認しながら、無理のない範囲で血圧を下げていきます。
75歳以上の方
75歳以上の方は、個々の患者さんの状態に合わせて目標を決めます。
ご自身で通院できる元気な方は同じく130/80mmHg未満を目標とし、介助が必要な方や全身状態が低下している方は、体調の変化に注意しながら無理のない範囲で緩やかに下げます。
75歳以上の方の降圧目標(病状に合わせて個別に決めます/詳しく見る)
| カテゴリー1 自力で通院でき ADLが保たれた方 |
カテゴリー2 通院に介助が必要で 手段的ADLが低下した方 |
カテゴリー3 通院が困難で 基本的ADLが低下した方 |
カテゴリー4 エンド・オブ・ ライフの方 |
|
|---|---|---|---|---|
| 全般的状態 | 健常〜フレイル | フレイル〜要介護 | 要介護 | エンド・オブ・ライフ |
| 手段的ADL※2 | 保持 | 低下 | 低下 | 高度低下 |
| 基本的ADL※3 | 保持 | 保持〜低下 | 低下 | 高度低下 |
| 降圧目標 | 130/80 mmHg 未満 |
収縮期140 mmHg未満 合併症などにより130mmHg未満とするかを個別に判断 |
収縮期150 mmHg未満 それ以上下げるかは個別に判断(収縮期120mmHg未満への降圧は避ける) |
個別に判断 (目安は収縮期140〜160mmHg) |
| その他の方針 | 非高齢者と同じ治療方針 | 収縮期120mmHg未満で降圧薬の減量を考慮 | 降圧薬の段階的な減量・中止を考慮(未治療の場合は新たに治療を始めない) | |
※1 健康・機能状態が低下した65〜74歳の方も、この表に準じます。
※2 手段的ADL=買い物・食事の準備・服薬管理・金銭管理・公共交通機関での外出など。
※3 基本的ADL=移動・階段昇降・入浴・トイレ・食事・着替えなど。
日本高血圧学会 高血圧管理・治療ガイドライン委員会編『高血圧管理・治療ガイドライン2025』(ライフサイエンス出版, p.151 表10-4)より作成
3.よくある質問
「薬を飲み始めたらやめられませんか?」
生活習慣を変えることで薬をやめたり、減らせることがあります。
二次性高血圧症と判明した場合は、薬以外の治療で改善することがあります。
ただし、心保護作用・腎保護作用のために降圧薬を内服していることもあるため、薬を続けた方が良い場合もあります。個々の患者さんで確認が必要です。
「血圧が上がりやすい生活習慣とは?」
以下のような生活習慣は血圧が上がりやすくなります。
改善できそうな点はありますか?チェックしてみてください。
血圧が上がりやすい7つの生活習慣/詳しく見る
✔ 塩辛いものが好き
食塩をとりすぎると、体の中の塩分濃度を下げるために体内に水分がため込まれ、血液量が増えて血圧が上がります。 1日6g以下の減塩食をこころがけましょう。
ただし、同じ塩分でも血圧の上がりやすさには個人差があります。くわしくは「同じ塩分でも血圧が上がりやすい?「食塩感受性」と高血圧のはなし」をご覧ください。
✔ 野菜・果物はあまり食べない
野菜と果物に含まれるカリウムが、ナトリウム(塩分)による血圧の上昇を抑えます。
(※腎臓が悪い方・糖尿病の方のカリウム摂取は注意が必要です)
✔ 最近太ってきた /太っている
肥満になると増える内臓脂肪から、動脈硬化をおこしたり血圧を上げる物質が作られて、血圧が上がります。減量により血圧が下がりやすくなります。
✔ 運動不足
適度な有酸素運動により、血圧を上げるホルモン量が減ったり、運動により減量することで血圧が下がりやすくなります。
✔ お酒を結構飲む
アルコール摂取により、一時的に血圧は下がりますが、習慣的な飲酒により、自律神経・ホルモン・ミネラルバランスを介して血圧が上がることが知られています。
✔ たばこを吸う
たばこに含まれるニコチンは、血管収縮作用があり血圧を上昇させます。血管を傷つけて動脈硬化を起こす作用もあり、禁煙が望ましいです。
✔ ストレスが多い
精神的ストレスにより、自律神経のうちの交感神経が刺激されて、血管が収縮して血圧があがります。
「血圧が高くても何にも症状がないけど。。。」
無症状であっても、120/80mmHgを越えて血圧が高くなるほど、脳卒中・心臓病・腎臓病になる危険が高くなり、死亡リスクが上がることが知られています。
ご自宅の血圧125/75mmHg以下を目標とします(※病状により、目標値は異なる場合があります)。
高血圧症が長く続くと、動脈硬化が進行して、血圧が下がりにくくなります。そうなる前に、早めに対応しましょう。
4.二次性高血圧とは
「まだ若いのに高血圧なんて・・・」 「急にひどい高血圧を言われた」
高血圧症の約90%は特定の原因がない「本態性高血圧」であり、生活習慣の改善や降圧薬の治療が中心となります。残りの10%は何らかの疾患が原因となっている「二次性高血圧症」であり、治療法が異なります。はじめて高血圧症を指摘された場合は、「二次性高血圧症の疑いがないか」をしっかり確認します。
次項の症状がある場合、二次性高血圧症を疑いますので、ご相談ください。
二次性高血圧症をうたがうとき
✔ いびきがひどい・昼間の眠気・肥満〈睡眠時無呼吸症候群のうたがい〉
✔ 10代~30代でひどい高血圧
✔ 血圧の薬を3種類以上飲んでいる
✔ 突然血圧が高くなった
✔ 夜中のおしっこの量が多い
✔ 家族に血圧の高い人がいない
✔ 尿検査の異常を放置していた
✔ むくみがある
✔ 脈の異常がある
✔ やたら汗をかく
二次性高血圧症の原因疾患
<睡眠時無呼吸症候群>
肥満や顎の形・扁桃肥大などにより、睡眠中に空気の通り道(上気道)が閉塞して、一時的に空気の取り込みができなくなり、体の酸素濃度が低くなることを繰り返す病気です(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)。
体の酸素濃度が低くなることをきっかけに、自律神経やホルモンバランスを介して、血圧が上がったり、心血管疾患のリスクが上がります。
当院では、睡眠時無呼吸症候群の検査と治療を実施できます。
<内分泌性高血圧>
血圧が上がるホルモンが、腫瘍などにより過剰に分泌されて、高血圧になっていることがあります。
採血により、血圧が上がるホルモン値を測定します。安定した結果を得るために、15分~30分の安静後に採血する場合があります。
当院では、安静後の採血により、内分泌性高血圧の診断が可能です。
<腎実質性高血圧・腎血管性高血圧>
腎臓は、血圧の調節に重要な役割をになっているため、腎臓の病気で血圧が高くなることがあります。
腎臓や腎臓の血管に異常がないかどうか、身体所見・採血・尿検査・腹部超音波検査などで確認します。
当院では、はじめて高血圧症を指摘された方については、採血・尿検査の実施を推奨しています。健康診断の結果をお持ちの方はご持参をお願いします。
<その他>
薬剤性、大動脈縮窄症、脳幹部血管圧迫、尿路異常など。
5.血圧の基礎知識
<血圧とは・収縮期血圧と拡張期血圧>/詳しく見る
血圧とは
血圧とは、心臓から送り出された血液が、送り出された先の血管(動脈)の壁を押す力のことで、単位はmmHg(ミリメートル水銀柱)で表します。
通常は、腕の動脈の圧力を測定します。
血圧は、①心臓が血液を送りだす力②血液量③血管の弾力性で決まります。①②③それぞれは、神経系・内分泌系・血管内皮系などの因子で複雑に調整されています。
正常の血圧は、収縮期血圧120mmHg未満かつ拡張期血圧80mmHg未満です。
収縮期血圧と拡張期血圧
心臓が収縮したときに血圧は最も高くなり、「収縮期血圧」といわれます。
心臓が拡張しているときは血圧が最も低くなり、「拡張期血圧」といわれます。
高齢者では、動脈硬化により大血管の弾力性が低下して固くなるため、収縮期血圧が上昇し、拡張期血圧はむしろ低下します。高齢者では、脳梗塞や心筋梗塞に対して収縮期血圧が強い危険因子であることが示されています。
大血管の弾力性がまだ保たれている60歳以下の方では、収縮期血圧が正常でも拡張期血圧のみが高くなる場合があります。拡張期血圧のみが高い場合も、高血圧症の診断となります。

院長の泊咲江(とまり さきえ)です。循環器・総合内科の専門医として、血圧だけでなく心臓や血管まで診ています。健診結果やささいな不安も、どうぞお気軽にご相談ください。→医師紹介ページはこちら
文献 『高血圧管理・治療ガイドライン2025』(日本高血圧学会)/高血圧治療ガイドライン2019
