睡眠時無呼吸症候群とは?

肥満や顎の形・扁桃肥大などにより、睡眠中に空気の通り道(上気道)が閉塞して、一時的に空気の取り込みができなくなり、体の酸素濃度が低くなることを繰り返す病気です(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)。

体の酸素濃度が低くなることをきっかけに、自律神経やホルモンバランスを介して、血圧が上がったり、心血管疾患のリスクが上がります。

検査はどうするの?

睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、在宅での簡易検査を実施します(写真の検査装置を宅配便にてご自宅にお届けします)。さらに必要な方には在宅での終夜睡眠ポリグラフィーをおこない、診断します。(当院で実施可能です)

治療はどうするの?

生活習慣の改善

✔ 減量:肥満の方については、減量により無呼吸が軽減する可能性があります。

✔ 禁酒:飲酒により無呼吸が悪化する可能性が示唆されており、禁酒がすすめられています。

✔ 禁煙:喫煙による上気道の炎症により、無呼吸が悪化する可能性が示唆されており、禁煙がすすめられています。

CPAP:鼻腔持続気道陽圧 nasal continuous positive airway pressure

閉塞しやすい空気の通り道(上気道)に、鼻から一定の圧力の空気を送り込み、上気道が閉塞しないようにする機器です。

(写真:「インフォームドコンセントのための心臓・血管病アトラス」より引用)

OA:口腔内装置 oral appliance

マウスピースを使用し、下顎を前方に移動させて、空気の通り道(上気道)を広くします。

CPAPの適応とならない軽~中等度の方、CPAP使用が困難な方に提案します。

耳鼻科治療

アデノイドや扁桃肥大などに対する手術が有効なことがあります。