<心房細動とは>
心臓の「リザーバー」(全身から戻ってきた血液をためておく)としての働きをもつ「心房」におこる不整脈です。心房の電気がバラバラにでていまうため、心房はうまく収縮できずにリザーバーとしての機能が落ちることと、電気がたくさんでているために、脈が速くなってしまうことが問題になります。自覚症状は、動悸・息切れ・めまい・倦怠感などであり、心房細動に特異的な症状はありません。無症状の方もおり、健康診断でみつかる場合もあります。
<心房細動の原因>
原因は心臓弁膜症、ホルモン異常、肺疾患などの基礎疾患ががある場合と、不明の場合があります。原因不明の場合、高齢者と長身の方に多いことがわかっています。
<診療方針>
はじめて心房細動を指摘された方につきましては、原因の検査(採血・心臓超音波検査・胸部X線など)、脈のはやさの確認(十二誘導心電図・ホルター心電図)、心不全合併の有無(採血・胸部X線など)、脳梗塞予防の薬の必要性(年齢・基礎疾患などによる)を判断し、必要な方には薬物治療を開始します。手術を希望される方は専門病院に紹介します。